栃尾の油揚げ(とちおのあぶらげ)の最大特徴は、大きいこと、長さが20~22cm、幅が6~8cm、厚さが3cmくらいで、その大きなサイズでも、中の芯までふっくら揚げるために低温と高温の2つの鍋で二度揚げをされています。口に入れるとパリッとした歯ざわりと適度な弾力があり、芯までふっくらと柔らかで、大きさ・味とも日本一と言われています。栃尾のあぶらげの起源には諸説あり、ひとつは、江戸時代中期、火伏せの神として広く信仰されていた秋葉神社のお土産を豆腐屋の林蔵に依頼したことが始まりとする説。もうひとつは、栃尾で行われていた越後の三大馬市と呼ばれる馬市で、お百姓さんと商人の間で売買成立の証文代わりに酒を酌み交わす際の肴として考案されたという説もあり、その際に手づかみで豪快に食べられるようにということが栃尾揚げの大きさの由来ともされています。小林総本舗の油揚げは、地元農家や行政と協力し、栃尾産大豆の栽培を行っておられ、栃尾産大豆で作る油揚げは、通常のものより1cmほど厚く約4cmの肉厚で、大豆の風味豊かな油揚げに仕上がったふっくら香ばしい黄金色の食べ物です。